導入
「普段、1日どのくらいお水を飲んでいますか?」
当院に来院された患者様全員に、必ずお聞きしている質問です。すると多くの方が「お茶やコーヒーは飲むけど、お水はあまり飲まない」とおっしゃいます。
実は、単なる「水」と「腰痛(特にギックリ腰)」には、驚くほど深い関係があるのです。
背骨のクッション(椎間板)の主成分は「水」
人間の背骨と背骨の間には、「椎間板」という衝撃を吸収するゼリー状のクッションがあります。この椎間板、なんとその主成分の約80%が「水分」でできています。
体内の水分が不足(隠れ脱水)すると、このクッションから水分が抜け、シワシワのスポンジのように薄く硬くなってしまいます。クッション性が失われた状態で急に重いものを持ったり、腰を捻ったりすると…激しい衝撃を吸収しきれず、結果として「ギックリ腰」を引き起こしてしまうのです。
水分不足は「筋膜の癒着」も引き起こす
さらに、筋肉を包む「筋膜」も水分不足によって滑りが悪くなり、筋肉同士がベチャッと癒着してしまいます。これもまた、頑固な腰痛や背中の張りの原因となります。
当院の患者様の中にも、「水なんて普段全く飲まない」とおっしゃっていた慢性腰痛の方に対し、こまめに「お水」を飲むよう指導しただけで、筋肉の滑走性が良くなり、痛みがスッと軽減したリアルなケースがいくつもあります。
お茶やコーヒーでも「水分補給」は可能?
よく「コーヒーやお茶は利尿作用があるから水分補給に入らない」と昔から言われますが、実は近年の研究で、日常的に適量のコーヒーを飲む人であれば、お水と同等の水分補給効果があり、脱水を促進しないことが分かっています。
ですから、「絶対に水でなければダメ」とプレッシャーに感じる必要はありません。普段のコーヒーやお茶を楽しみつつ、そこに意識して「コップ1杯のお水」をプラスするだけでも、身体の水分バランスは確実に変わってきます。
最後に
身体の約60%は水分であり、筋肉の柔軟性も、背骨のクッション性も、すべては「十分な水分」があってこそ正常に機能します。
「最近腰が痛いな」「背中が張るな」と感じたら、まずはしっかりと水分を摂る習慣をつけてみてください。そして、それでも痛みが取れない硬く癒着した筋肉や、関節の機能異常は、ぜひ当院の手技にお任せください!
【参考文献】
1. Killer SC, et al. “No Evidence of Dehydration with Moderate Daily Coffee Intake: A Counterbalanced Cross-Over Study in a Free-Living Population” PLOS ONE (2014)
(※日常的にコーヒーを飲む人において、適量のコーヒーは水と同等の水分補給効果があり、脱水を促進しないことを証明した論文)

