「痛い時は安静にする」は昔の常識。早く治すための適切な運動量とは

セルフケア・生活習慣

導入

「腰が痛いから、治るまで家でずっと寝ていよう」
一昔前は、痛い時はとにかく安静にするのが一番だと言われていました。しかし、現在のスポーツ医学や生体力学の常識では、「過度な安静は痛みを悪化させる最大の原因」であることが分かっています。

安静にすればするほど、身体は悪くなる

痛いからといって動かずにいると、筋肉は使われないためにどんどん細く硬くなり、血液の循環も悪くなります。
血流が悪くなれば、痛みを修復するための栄養素や酸素が患部に届かず、痛みを長引かせる老廃物もそこに滞ってしまうのです。

さらに怖いのは、「動かすと痛いから動きたくない」という恐怖回避思考です。この思考に陥ると、脳が痛みに過敏になり、少しの動きでも強い痛みを感じるようになってしまいます。

当院が推奨する「アクティブレスト(積極的休養)」

そこで当院では、ただ「休んでください」とは言いません。
痛い部位(被害者)に負担をかけないようにしながら、身体を適切に動かすことで血流を促し、回復を早める「アクティブレスト(積極的休養)」を推奨しています。

たとえば、腰が痛くても、手首や足首、首の関節を動かすことはできます。当院の精密な機能評価によって、「ここは動かすと痛いから固定」「ここは動かしても大丈夫だから積極的に動かす」という明確なライン(可動域)を見極め、適切な運動量を処方します。

正しく動かすことが、最大の治療です

当院の患者様の中にも、「痛いからずっと寝ていた」ことで筋肉がガチガチに固まり、症状が悪化してしまった方がたくさんいらっしゃいました。しかし、当院で痛くない範囲での適切な運動指導を行ったところ、血流が改善し、劇的に痛みが引いていったのです。

慢性痛の改善には、「週150分の適度な有酸素運動(ウォーキングなど)」が効果的であるというエビデンス(医学的根拠)もあります。
「どこまでなら動かしていいか分からない」という方は、自己判断せず、生体力学のプロである当院に一度ご相談ください!


【参考文献】
1. Vlaeyen JWS, Linton SJ. “Fear-avoidance and its consequences in chronic musculoskeletal pain: a state of the art” Pain (2000)
(※「動かすと痛いから安静にする」という恐怖回避思考が、かえって痛みを慢性化・重症化させてしまうメカニズム(Fear-avoidance model)を提唱したペインクリニック領域の重要論文)

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